
この記事では「インフラエンジニア向けの資格って何があるの?」「資格は知ってるけどどれを取っておけばいいの?」といったあなたの悩みを、現役のインフラエンジニアが回答して解決します。
本記事を読んで、インフラエンジニア転職に役立つ資格の種類や、取得した方が転職が有利になる資格を理解して、インフラエンジニア転職に向けて一歩を踏み出しましょう!
インフラエンジニアの資格には2種類ある

インフラエンジニア向けの資格は主に2種類に分けられます。IPA(情報処理推進機構)が認定する「国家資格」とそれぞれの企業が自社の製品について知識や技術を持っているかを審査する「ベンダー資格」です。
国家資格は有効期限はありません。一度合格さえしてしまえば一生有効です。
一方ベンダー資格は資格によって異なりますが有効期限が定められています。新しい製品や新しい技術がどんどん更新されるため古い状態の資格では最新の状態に対応できないため都度更新が必要になります。
体形的な知識の習得は「国家資格」、特定製品に特化した知識の習得は「ベンダー資格」と覚えておくとよいでしょう。
未経験からのインフラエンジニア転職におすすめ国家資格

ここではインフラエンジニア転職におすすめの国家資格を4つ紹介します。
ITパスポート
情報処理技術者試験でも入門的な位置づけで、基本的なITスキルを習得したい初学者におすすめな資格です。合格率は2021年度の合格率は9月記事投稿現在では 56.2%です。(参考:情報処理推進機構)
IT業界で働く上で必要な知識を体系的に習得できるため、未経験からインフラエンジニア転職を目指すならこの資格を足掛かりに勉強するとよいでしょう。
基本情報技術者試験
IT資格として代表的な国家資格です。これを取得してようやくITエンジニアとしてスタートしたと言えるでしょう。合格率もITパスポートに比べるとぐっと下がって約25%です。(参考:情報処理推進機構)
ネットワーク・データベース・セキュリティやプログラミングなどインフラエンジニアには欠かせない知識を習得可能です。
企業でも資格手当の対象になっていたり、習得推奨資格に選ばれていることが多いので早めに取っておくと非常に有利になります。
情報セキュリティマネジメント
2016年に新設された国家資格です。主に情報セキュリティに関する全般的な知識が問われる資格で情報管理部門や、個人情報を取り扱う業務に携わる人が取得します。こちらは60%前後と高めの合格率となっています。 (参考:情報処理推進機構)
インフラエンジニア転職を目指す場合は必須ではありませんが、情報セキュリティに関して基本的な知識を持っている証明ができるため自己アピールの強い材料になります。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験よりもさらに高度な内容を問われる資格です。合格率は約24%前後です。
ただ記述式の問題内容が入ってくるため業界未経験では難しい資格ではあります。インフラエンジニア転職後に実務経験を得た後に取得を目指す資格として頭に入れておくとよいでしょう。
未経験からのインフラエンジニア転職におすすめベンダー資格

ここでは未経験からのインフラエンジニア転職におすすめのベンダー資格を4つ紹介します。
Linux技術者認定試験(LinuC)
LinuCはLPI-Japanが提供しているLinuxの知識や技術スキルを証明できる資格です。3段階の資格が用意されており一番下のLinuC-1はLinuxの基本操作やシステムについて学ぶことができるため未経験者がLinuxを学ぶのにおすすめです。
未経験者でも十分取得可能ですので、インフラエンジニア転職で何から勉強すればいいか分からないのであれば、まずはLinuC-1取得を目指すとよいでしょう。
シスコ技術者認定 CCNA
CCNAはネットワーク機器の中でも高いシェアを誇るシスコ社のベンダー資格です。いわゆるネットワーク系の入門資格にあたります。ネットワークに関する基礎知識も体系的に学べることから人気の資格です。
インフラエンジニアであればネットワーク系の知識は必要不可欠なので可能であれば取得しておきたい資格です。CCNAを取得していれば未経験でインフラエンジニア転職をする際に書類選考で弾かれる可能性はぐっと下がると思われます。
AWS クラウドプラクティショナー
クラウドサービスで代表的なAWS(Amazon Web Service)の一番優しいベンダー資格です。クラウド概念やセキュリティ、AWSサービスのテクノロジー、料金体系周りが問われます。
この資格を取得することでAWSの基本的な知識を持っていることが証明できます。難易度もAWS資格の中では低いためLinuC-1と並行して学習すると良いでしょう。
AWS ソリューションアーキテクト
AWSを使用して効率的な環境構築・設計ができることが証明できるベンダー資格です。インフラ設計者向きの資格です。
AWSの代表的なサービスの知識と理解が必要なので、実務経験がないと取得は難しい資格ではあります。しかし取得していればインフラエンジニアとしてのAWSでの技術的スキルと知識の証明になりますのでチャレンジしたい資格です。
未経験でインフラエンジニア転職を目指す場合におすすめできる資格

未経験からインフラエンジニア転職に役立つ8つの資格からさらにおすすめを厳選しました。
未経験でインフラエンジニア転職を目指す際はこの資格からまずは優先して取得するとよいでしょう。比較的な難易度が易しい資格から着実に取得してスキルを証明することが大切です。着実にスキルアップを図りましょう。
さらに厳選。取得しておきたい資格まとめ
- ITパスポート → 基礎的なIT知識が習得可能。
- LinuC-1 → Linuxの基本的な理解、基礎的な操作が習得可能。
- AWS クラウドプラクティショナー → 代表的なクラウドサービスAWSの基礎的な知識が習得可能。
まとめ
本記事では、 インフラエンジニア向けの資格の種類、取っておきたいおすすめの資格について解説しました。
記事の要点をまとめると次の3点です。
- 資格には「国家資格」と特定製品に特化した「ベンダー資格」がある
- 国家資格には有効期限がないが、ベンダー資格には有効期限が決められている
- 未経験でインフラエンジニア転職するために、まず取得したい資格は「ITパスポート」「LinuC-1」「AWS クラウドプラクティショナー」
「インフラエンジニア転職に必要な資格は分かったけど、次はどうしたらいいんだろう?」と思った方は、学習用書籍の購入から始めましょう。
もしまだ「転職エージェント」や「転職サイト」への登録が終わってなければ登録を済ませておきましょう。